UE5ポストプロセスの基本と効果的な使い方

UE5ポストプロセスとは

UE5ポストプロセスの概要
🎨
画像処理技術

3Dレンダリング後の画像に効果を適用

🖼️
視覚効果の向上

色調整、ブルーム、被写界深度などを実現

⚙️
柔軟なカスタマイズ

ポストプロセスボリュームで細かい調整が可能

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UE5ポストプロセスの基本機能と特徴

UE5のポストプロセスは、3Dシーンのレンダリング後に適用される画像処理技術です。この技術により、ゲームやビジュアライゼーションの視覚的な品質を大幅に向上させることができます。主な特徴として以下が挙げられます:

 

• リアルタイム処理:ゲームプレイ中でもリアルタイムに効果を適用可能
• 高度なカスタマイズ:多様なパラメータを調整して独自の視覚効果を作成
• パフォーマンス最適化:GPUを効率的に利用し、高品質な効果を低負荷で実現

 

ポストプロセスは、色調整、ブルーム、被写界深度、モーションブラーなど、多岐にわたる視覚効果を実現します。これらの効果を組み合わせることで、よりリアルで魅力的なビジュアルを作り出すことができます。

 

UE4のポストプロセスエフェクトの詳細な解説

 

 

UE5ポストプロセスボリュームの配置方法

ポストプロセスボリュームは、シーン内の特定の領域にポストプロセス効果を適用するための重要なツールです。以下の手順で配置できます:

 

1. コンテンツブラウザで右クリックし、「All Classes」から「Post Process Volume」を選択
2. シーンビューにドラッグ&ドロップしてボリュームを配置
3. ボリュームのサイズと位置を調整して効果を適用したい範囲を設定
4. Details パネルで「Infinite Extent (Unbound)」オプションを有効にすると、ボリューム全体に効果が適用されます

 

注意点として、複数のポストプロセスボリュームが重なる場合、優先度(Priority)の高いものが適用されます。また、ブレンドウェイト(Blend Weight)を調整することで、複数のボリューム間でスムーズな遷移を実現できます。

 

UE5でのポストプロセスエフェクトの詳細な設定方法

 

 

UE5ポストプロセスによる色調整の基礎

色調整は、ポストプロセスの中でも最も基本的かつ重要な機能の一つです。UE5では以下の主要な色調整パラメータを提供しています:

 

• 彩度(Saturation):色の鮮やかさを調整
• コントラスト(Contrast):明暗の差を強調または抑制
• ガンマ補正(Gamma):中間調の明るさを調整
• カラーグレーディング(Color Grading):LUTを使用して高度な色調整を実現

 

特筆すべき点として、UE5では物理ベースのポストプロセスシステムが採用されています。これにより、Academy Color Encoding System (ACES) に準拠した高品質な色再現が可能になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

UE5のポストプロセスマテリアルに関する詳細な解説

 

 

UE5ポストプロセスエフェクトの種類と効果

UE5では、多様なポストプロセスエフェクトが用意されています。主要なものとその効果を以下に示します:

 

• ブルーム(Bloom):明るい部分に光のにじみを追加し、HDR効果を強調
• 被写界深度(Depth of Field):焦点距離に応じてぼかしを適用し、リアルなカメラ効果を再現
• モーションブラー(Motion Blur):動きのある物体にブラーを適用し、スピード感を演出
• アンビエントオクルージョン(Ambient Occlusion):オブジェクト間の隙間に影を付け、立体感を強調
• スクリーンスペースリフレクション(Screen Space Reflections):リアルタイムの反射効果を生成

 

これらのエフェクトを適切に組み合わせることで、シーンの雰囲気を大きく変えることができます。例えば、ホラーゲームでは被写界深度とビネットを強調して不安感を演出したり、レーシングゲームではモーションブラーを強めてスピード感を出したりすることが可能です。

 

意外な情報として、UE5では新たに「ビジュアルフィールド」という概念が導入されました。これにより、従来のポストプロセスエフェクトをより直感的に操作できるようになりました。

 

 

 

UE5ポストプロセスマテリアルの活用法

ポストプロセスマテリアルは、カスタムのポストプロセス効果を作成するための強力なツールです。以下の手順で作成・活用できます:

 

1. コンテンツブラウザで新規マテリアルを作成
2. マテリアルの「Material Domain」を「Post Process」に設定
3. ノードグラフを使用して独自の効果を設計
4. ポストプロセスボリュームの「Post Process Materials」にマテリアルを追加

 

ポストプロセスマテリアルの活用例:

 

• カスタムのカラーグレーディング効果の作成
• 特殊なスクリーンエフェクト(例:水中効果、熱波効果)の実装
• 時間経過による環境の変化(昼夜サイクルなど)の表現

 

注目すべき点として、UE5.4からポストプロセスマテリアルのレンダリングパイプラインにおける位置をより細かく制御できるようになりました。これにより、特定のレンダリングパスの前後に効果を適用するなど、より高度なカスタマイズが可能になっています。

 

UE5.4でのポストプロセスマテリアルの変更点に関する詳細な解説

 

以上、UE5のポストプロセスについて基本から応用まで解説しました。ポストプロセスは視覚効果の要となる技術であり、適切に活用することでゲームやビジュアライゼーションの品質を大幅に向上させることができます。実際に試してみることで、その効果を体感し、より魅力的なビジュアルを作り出すことができるでしょう。

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