Unreal Engine 5ではじめる! 3DCGゲームワールド制作入門
Unreal Engine 5(UE5)でゲーム開発を始めるには、まず適切な開発環境を整える必要があります。UE5は高性能なグラフィックス機能を持つため、推奨スペックを満たすPCを用意しましょう。
• CPU:6コア以上
• メモリ:32GB以上
• GPU:DirectX 12対応の8GB以上のVRAM
• ストレージ:SSD推奨(100GB以上の空き容量)
UE5のインストールは公式サイトから行えます。インストール後、Epic Games Launcherを通じてプロジェクトの作成や管理が可能になります。
UE5の基本操作を習得するには、公式チュートリアルやドキュメントを活用するのが効果的です。特に、エディタの基本的なインターフェースや、オブジェクトの配置、カメラの操作などは重要なポイントです。
UE5の特徴的な機能であるNaniteとLumenについて学ぶことも重要です。Naniteは高解像度のジオメトリを効率的に処理し、Lumenはリアルタイムのグローバルイルミネーションを提供します。これらの技術を理解することで、より高品質なゲームを効率的に開発できます。
UE5の基本操作と新機能について詳しく解説されているリンク:
Unreal Engine 5が利用可能になりました
UE5でゲームを作る際、適切な素材の用意と配置は重要なステップです。UE5には豊富なアセットライブラリが用意されていますが、独自の素材を使用することもできます。
• キャラクターモデル:Metahumanを使用して高品質な人物モデルを作成
• 環境アセット:Quixel Megascansを活用して高品質な3Dスキャンアセットを入手
• テクスチャ:マテリアルエディタを使用して独自のテクスチャを作成
素材の配置は、UE5のワールドアウトライナーとコンテンツブラウザを使用して行います。ドラッグ&ドロップで簡単に配置できますが、適切なスケールと位置調整が重要です。
UE5の新機能であるワールドパーティションシステムを活用すると、大規模なオープンワールドゲームの開発が容易になります。このシステムにより、レベルストリーミングが自動化され、シームレスな世界の構築が可能になります。
また、UE5のフォリッジシステムを使用すると、広大な自然環境を効率的に作成できます。植物や岩などの自然物を自動的に配置し、自然な風景を簡単に生成できます。
UE5のワールド構築について詳しく解説されているリンク:
Unreal Engineでのワールド構築
UE5のブループリントシステムは、視覚的なスクリプティング言語であり、プログラミングの経験が少ない開発者でも複雑なゲームロジックを実装できます。
ブループリントの基本要素:
• イベント:ゲーム内で発生するアクション(例:キー入力、衝突)
• 関数:特定のタスクを実行するコードのまとまり
• 変数:データを保存するためのコンテナ
• フロー制御:条件分岐やループなどのロジック制御
ブループリントを使用して、以下のような機能を実装できます:
• キャラクターの移動と操作
• アイテムの収集とインベントリ管理
• 敵AIの行動パターン
• ゲームの進行状況の管理
UE5では、ブループリントとC++を組み合わせて使用することも可能です。パフォーマンスが重要な部分はC++で実装し、頻繁に変更が必要な部分はブループリントで実装するなど、柔軟な開発が可能です。
意外な情報として、UE5のブループリントシステムには「ブループリントインターフェース」という機能があります。これを使用すると、異なるオブジェクト間で共通の機能を実装でき、コードの再利用性が高まります。
ブループリントの基本と応用について詳しく解説されているリンク:
Unreal Engineのブループリント ビジュアル スクリプティング
UE5で開発したゲームをテストプレイし、調整することは、高品質なゲームを作る上で非常に重要なプロセスです。UE5には、効率的なテストプレイと調整を支援する様々なツールが用意されています。
テストプレイの方法:
• Play In Editorモード:エディタ内でゲームをプレイ
• Simulateモード:物理シミュレーションのみを実行
• Standalone Game:独立したウィンドウでゲームを起動
テストプレイ中に注目すべきポイント:
• ゲームプレイの流れ
• パフォーマンス(FPS、メモリ使用量)
• ビジュアルの品質
• サウンドの適切さ
UE5には強力なデバッグツールが用意されています。コンソールコマンドを使用して、ゲーム内の様々な要素をリアルタイムで調整できます。また、ビジュアルロガーを使用すると、ゲーム内のイベントやデータフローを視覚的に確認できます。
パフォーマンスの最適化には、UE5のプロファイリングツールが役立ちます。GPU Visualizerを使用して、レンダリングのボトルネックを特定したり、Stat Commandsを使用してメモリ使用量や描画コールを確認したりできます。
意外な情報として、UE5には「Gameplay Ability System」という高度なゲームプレイ機能フレームワークが組み込まれています。これを活用すると、複雑なゲームプレイ要素(スキル、バフ/デバフなど)を効率的に実装・テストできます。
UE5のテストプレイとデバッグについて詳しく解説されているリンク:
Unreal Engineでのテストとデバッグ
UE5で開発したゲームを完成させ、公開するプロセスは、開発サイクルの最終段階として非常に重要です。このプロセスには、最終的な品質チェック、パッケージング、そして配布プラットフォームへのアップロードが含まれます。
完成に向けた最終チェック項目:
• バグ修正:全ての既知のバグが修正されているか
• パフォーマンス最適化:ターゲットプラットフォームで安定して動作するか
• ローカライゼーション:必要な言語サポートが完了しているか
• ライセンス確認:使用している全てのアセットのライセンスが適切か
パッケージング手順:
UE5には、異なるプラットフォーム向けのビルドを効率的に行うための「Unreal Automation Tool」が用意されています。これを使用すると、コマンドラインからビルドプロセスを自動化できます。
公開プラットフォームの選択は重要です。Steam、Epic Games Store、各種コンソールのストアなど、ターゲット市場に応じて適切なプラットフォームを選びましょう。各プラットフォームには独自の審査プロセスがあるため、事前に要件を確認しておくことが重要です。
意外な情報として、UE5には「One File Per Actor」という機能があります。これを使用すると、大規模プロジェクトでのバージョン管理や協調作業が容易になります。完成間近のプロジェクトで、チーム全体の作業効率を上げるのに役立ちます。
UE5でのゲーム公開プロセスについて詳しく解説されているリンク:
Unreal Engineプロジェクトのパッケージング
UE5を使ったゲーム開発は、初心者にとっても取り組みやすく、同時にプロフェッショナルな開発者にも十分な機能を提供します。基本的な操作から高度な機能まで、段階的に学んでいくことで、自分だけのユニークなゲームを作り上げることができます。ゲーム開発の世界は広大で、常に新しい技術や手法が生まれています。UE5を使った開発を通じて、クリエイティブな可能性を探求し、革新的なゲーム体験を生み出していくことができるでしょう。
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