Unreal Engine 5ではじめる! 3DCGゲームワールド制作入門
ディレクショナルライトは、Unreal Engine 5(UE5)におけるライティングの要となる光源です。主に太陽光や月光を表現するために使用され、シーン全体に均一な方向性のある光を提供します。
ディレクショナルライトの主な特徴:
・シーン全体を照らす無限遠の光源
・影の方向と長さを制御可能
・色温度や強度を調整して時間帯や天候を表現
ディレクショナルライトの効果的な使用方法:
1. 強度(Intensity)の調整:
- 晴れの日の太陽光:100,000 lux程度
- 曇りの日:10,000 lux程度
- 月光:0.1 lux程度
2. 色温度の設定:
- 朝日や夕日:2000K〜3000K
- 昼間の太陽光:5500K〜6500K
- 曇りの日:6500K〜7500K
3. 回転(Rotation)の調整:
- X軸:太陽の高度(0°〜-90°)
- Z軸:太陽の方位(0°〜360°)
4. 動的な影の設定:
- カスケードシャドウマップを使用して遠距離まで影を表現
- シャドウバイアスを調整して影のアーティファクトを軽減
ディレクショナルライトの設定に関する詳細な情報は以下のリンクで確認できます:
このリンクでは、ディレクショナルライトの基本的な設定から高度な使用方法まで、具体的な数値例を交えて解説されています。
スカイライトは、環境全体の間接光を制御する重要な要素です。シーンの雰囲気や全体的な明るさを調整するのに適しています。
スカイライトの主な機能:
・環境からの反射光をシミュレート
・グローバルイルミネーションの基礎となる
・HDRIスカイボックスと連動して環境光を生成
スカイライトの効果的な設定方法:
1. キャプチャタイプの選択:
- 自動キャプチャ:シーンの変化に動的に対応
- キューブマップキャプチャ:特定の位置からの環境光を固定
2. 強度の調整:
- 通常は0.1〜1.0の範囲で調整
- 屋内シーンでは低め、屋外シーンでは高めに設定
3. カラーの設定:
- 環境に合わせて微調整
- 時間帯や天候に応じて変化させる
4. 間接光の影響:
- 間接光の強度を調整してグローバルイルミネーションの効果を制御
- オクルージョンの強さを設定して陰影の深さを調整
スカイライトの高度な使用方法:
・HDRIスカイボックスとの連携:
リアルな環境光を生成するために、高品質のHDRI画像を使用します。
・ディスタンスフィールドAOの活用:
大規模なシーンでの環境オクルージョンを効率的に計算します。
・リアルタイムキャプチャの利用:
動的に変化するシーンで、常に最適な環境光を提供します。
スカイライトの詳細な設定方法については、以下のリンクが参考になります:
このリンクでは、スカイライトの基本的な概念から高度な設定まで、UE5の公式ドキュメントで詳しく解説されています。
ポストプロセスボリュームは、シーン全体の視覚効果を調整するための強力なツールです。特に露出の調整は、ライティングの最終的な見た目を決定する重要な要素となります。
ポストプロセスボリュームの主な機能:
・露出の自動調整と手動設定
・カラーグレーディングとトーンマッピング
・被写界深度やモーションブラーなどの効果付加
効果的な露出調整の手順:
1. ポストプロセスボリュームの配置:
- レベル内に配置し、「Infinite Extent (Unbound)」にチェックを入れてシーン全体に適用
2. 露出モードの選択:
- 自動露出:シーンの明るさに応じて自動調整
- 手動露出:固定値で露出を設定
3. 露出補正の調整:
- 通常は-2.0〜2.0の範囲で微調整
- 明るすぎる場合は負の値、暗すぎる場合は正の値を設定
4. 物理カメラの設定:
- ISO、シャッタースピード、絞りを調整して現実のカメラをシミュレート
- 「物理カメラの露出を適用」オプションで有効化
5. トーンマッパーの調整:
- フィルムトーンマッパーを使用して、HDRからLDRへの変換を制御
- S字カーブの形状を調整してコントラストを最適化
高度な露出調整テクニック:
・露出範囲の制限:
極端な明るさや暗さを防ぐために、最小/最大EV値を設定します。
・自動露出の速度調整:
明暗の変化に対する適応速度を調整し、自然な遷移を実現します。
・ヒストグラムの活用:
シーンの輝度分布を視覚化し、適切な露出レベルを判断します。
ポストプロセスボリュームの詳細な設定方法については、以下のリンクが参考になります:
【UE5】 ポストプロセスの使い方 見た目の変化を画像とともに解説
このリンクでは、ポストプロセスの各種設定項目について、具体的な画像例とともに詳しく解説されています。
環境ライトミキサーは、UE5で導入された新機能で、シーンの環境光を簡単かつ直感的に設定できるツールです。複数の光源を一括で管理し、リアルタイムで結果を確認できる点が特徴です。
環境ライトミキサーの主な機能:
・スカイライト、ディレクショナルライト、大気光の統合管理
・プリセットを使用した素早い環境設定
・時間帯や天候の動的な変更
環境ライトミキサーの基本的な使用手順:
1. 環境ライトミキサーの起動:
- 「ウィンドウ」→「環境ライトミキサー」を選択
2. 基本コンポーネントの追加:
- スカイライト、ディレクショナルライト、大気光を順に追加
3. プリセットの選択と調整:
- 「晴れ」「曇り」「夜」などのプリセットを選択
- 各プリセットのパラメータを微調整
4. 時間帯の設定:
- 太陽の位置や色温度を調整して時間帯を表現
- アニメーション機能を使用して日周期を作成
5. 天候効果の追加:
- 雲、霧、雨などの効果を追加し、パラメータを調整
高度な環境ライトミキサーの活用法:
・カスタムHDRIの使用:
独自のHDRI画像をインポートして、ユニークな環境光を作成します。
・ボリューメトリッククラウドの調整:
雲の密度や高度を細かく制御し、よりリアルな空を表現します。
・ライトシナリオの作成:
複数の環境設定を保存し、シーン間でスムーズに切り替えます。
環境ライトミキサーの詳細な使用方法については、以下のリンクが参考になります:
【備忘録】#UE5 ライティングはとりあえずこれやっとけメモ(随時更新)
このリンクでは、環境ライトミキサーの基本的な使用手順から、実践的なテクニックまでが具体的に解説されています。
UE5では、ライティングの種類と可動性の選択が、パフォーマンスと視覚品質のバランスを取る上で重要です。適切な選択により、リアルタイムレンダリングの負荷を抑えつつ、高品質な照明効果を実現できます。
ライティングの主な種類:
1. スタティックライト:
- 位置や属性が変化しない固定の光源
- ライトマップにベイクされ、実行時の負荷が最も低い
2. ステーショナリーライト:
- 位置は固定だが、輝度や色が変化可能
- 直接光はリアルタイム、間接光はライトマップにベイク
3. ムーバブルライト:
- 位置、回転、その他の属性が自由に変更可能
- 完全にリアルタイムで計算されるため、最も負荷が高い
ライティングの可動性選択のガイドライン:
・スタティックライト:
- 変化しない背景や建築物の照明に最適
- 大規模な屋外環境や複雑な室内シーンに使用
・ステーショナリーライト:
- 時間経過による明るさの変化が必要な場合
- 動的なオブジェクトとの相互作用が限定的な場合
・ムーバブルライト:
- プレイヤーが操作する光源(懐中電灯など)
- 動的な環境や頻繁に変化するシーンの照明
高度なライティング技術:
・ライトチャンネルの活用:
特定のオブジェクトにのみ影響を与えるライトを設定し、複雑な照明効果を実現します。
・IESプロファイルの使用:
現実の照明器具の光の分布を模倣し、よりリアルな照明効果を作成します。
・レイトレーシングの統合:
高品質な反射や屈折、ソフトシャドウを実現しますが、パフォーマンスコストに注意が必要です。
ライティングの種類と可動性に関する詳細情報は、以下のリンクで確認できます:
ライティング調整項目まとめ[UE4,UE5]|UnrealEngine5の教科書 [旧]
このリンクでは、UE5におけるライティングの基本概念から高度な設定まで、実践的な例を交えて解説されています。
UE5のライティングシステムは非常に強力で柔軟性が高いですが、適切
Unreal Engineの解説書が高ぇー!
というあなた向けに、2,550円引きでゲットする方法です。
この本だと、通常3,520円なので、2,550円引きの970円でゲットできます。
ざっくり言うと、DMMブックスのクーポンと特典を併用します。
実は、DMMブックスは利用者を増やすために初回90%オフ(最大2,000円引き)のクーポンを配布中。初回利用者限定で使えます。
加えて、DMMプレミアムという動画サブスクの無料お試しで、特典として550ポイント(550円相当)がゲットできる。
クーポンと特典合わせて2,550円引きで専門書などが割引になるというわけ。もちろん、2,550円以下の本ならタダでもらえることになります。
詳しくはこちらの記事にまとめました。