Unreal Engine 5ではじめる! 3DCGゲームワールド制作入門
UE5(Unreal Engine 5)では、3Dオブジェクトのピボット位置を変更することが重要な操作の一つです。ピボットは、オブジェクトの回転や拡大縮小の中心点となるため、適切に設定することでより自然な動きや配置が可能になります。
UE5エディタ内でピボット位置を調整する基本的な方法は以下の通りです:
この操作により、アクタのメッシュ自体は動かさずにピボット位置だけを変更することができます。
さらに、UE5では頂点にピボットを合わせる便利な機能も提供されています:
この方法を使えば、正確にメッシュの特定の部分にピボットを合わせることができます。
UE5でのアクタ操作を効率的に行うためには、以下のテクニックを覚えておくと便利です:
• Ctrlキーを押しながらアクタをドラッグすると、複製できます。
• Altキーを押しながらアクタをドラッグすると、スナップ機能が無効になり、自由に配置できます。
• Endキーを押すと、選択したアクタが地面に接地します。
ピボット操作に関しては、以下の点に注意が必要です:
• ピボット位置を変更した後、別のアクタを選択すると元の位置に戻ってしまいます。
• 変更を保持したい場合は、ピボットオフセット機能を使用します。
UE5には標準でピボット位置を編集する機能がありませんが、Marketplace上で入手可能な「Pivot Tool」を使用することで、より高度なピボット操作が可能になります。
Pivot Toolの主な機能:
• Boundsの面や角にピボットを合わせる
• 頂点にピボットをスナップさせる
• 編集後のBake機能によるStaticMeshへの反映
このツールを使用することで、DCCツール(3DCGソフトウェア)に戻ることなく、UE5内でピボット位置を詳細に調整できます。
理想的には、3Dモデルを作成する段階で適切なピボット位置を設定しておくことが望ましいです。DCCツール(Blender、Maya、3ds Maxなど)でモデルを作成する際に、以下の点に注意してピボットを設定しましょう:
DCCツールで設定したピボットをUE5に正しくインポートするには、FBXエクスポート時の設定が重要です。特に「Transform Vertex to Absolute」オプションに注意が必要です。
• ONの場合:UE5側でピボットがワールド原点に配置されます。
• OFFの場合:DCCツールで設定したピボット位置が保持されます。
UE5には「ピボットオフセット」という機能があり、これを使用することでメッシュ自体を変更せずにピボット位置を調整できます。この機能は以下の手順で使用できます:
ピボットオフセットの特徴:
• メッシュ自体は変更されず、見かけ上のピボット位置のみが変わります。
• Blueprint(ブループリント)やSequencer(シーケンサー)での制御時には反映されません。
この機能は、一時的なピボット位置の調整や、特定のシーンでのみ異なるピボット位置が必要な場合に便利です。
以上、UE5でのピボット変更とアクタ操作の基本について解説しました。適切なピボット設定は3Dオブジェクトの操作性を大きく向上させるため、これらの技術を習得することでより効率的なゲーム開発が可能になります。DCCツールとUE5の連携を意識しつつ、プロジェクトの要件に応じて最適なピボット設定方法を選択することが重要です。
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