Unity日本語フォントの設定方法
TextMeshProで日本語フォントを使う方法
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フォントのダウンロード
適切な日本語フォントを選択しダウンロード
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Font Asset Creator設定
UnityでFont Asset Creatorを使用して設定
✅
TextMeshProへの適用
生成したフォントアセットをTextMeshProに適用
マンガでわかる Unityゲーム開発入門
UnityでTextMeshProの日本語フォント設定手順
UnityのTextMeshProで日本語フォントを使用するには、いくつかの手順を踏む必要があります。以下に、その詳細な手順を説明します。
- 日本語フォントの選択とダウンロード
- 商用利用可能なフォントを選ぶ(例:Google Fonts)
- .ttfまたは.otf形式のフォントファイルをダウンロード
- フォントファイルのUnityプロジェクトへの追加
- ダウンロードしたフォントファイルをUnityのAssetsフォルダにドラッグ&ドロップ
- Font Asset Creatorの起動
- Unityメニューから「Window > TextMeshPro > Font Asset Creator」を選択
- Font Asset Creatorの設定
- Source Font File:追加したフォントファイルを選択
- Atlas Resolution:8192 x 8192に設定(大きいほど品質が向上しますが、ファイルサイズも増加)
- Character Set:「Custom Characters」を選択
- Custom Character List:使用する日本語文字を入力(後述)
- フォントアセットの生成
- 「Generate Font Atlas」ボタンをクリック
- 生成が完了したら「Save」ボタンでアセットを保存
- TextMeshProへの適用
- TextMeshProコンポーネントの「Font Asset」に生成したフォントアセットをドラッグ&ドロップ
これらの手順を踏むことで、TextMeshProで日本語フォントを使用できるようになります。
UnityのFont Asset Creatorで日本語フォント作成
Font Asset Creatorでの日本語フォント作成時に注意すべき点があります。
- Character Setの選択
「Custom Characters」を選択することで、必要な文字のみを含むフォントアセットを作成できます。これにより、不要な文字を除外し、ファイルサイズを抑えることができます。
- Custom Character Listの入力
日本語の全文字を含めると、ファイルサイズが非常に大きくなります。そのため、ゲームで使用する文字のみを入力することをおすすめします。
- Atlas Resolutionの設定
8192 x 8192は一般的な設定ですが、プロジェクトの要件に応じて調整が必要です。高解像度にすると品質は向上しますが、ファイルサイズと処理時間が増加します。
- Padding設定
文字間のスペースを調整するPadding設定も重要です。デフォルトでは4ですが、フォントによっては調整が必要な場合があります。
- Sampling Point Size
フォントの品質に影響を与えるこの設定は、通常Auto Sizingで問題ありませんが、細かい調整が必要な場合は手動で設定することもできます。
UnityでTextMeshPro用日本語フォントアセット生成
日本語フォントアセットの生成時には、以下の点に注意が必要です。
- 文字セットの選択
日本語の全文字を含めると、生成に時間がかかり、ファイルサイズも大きくなります。そのため、以下のような戦略を取ることをおすすめします。
- 基本的な平仮名、カタカナ、漢字(JIS第一水準)を含める
- プロジェクト固有の用語や名前を追加
- 使用頻度の低い漢字は必要に応じて後から追加
- フォールバックフォントの設定
すべての文字を含めない場合、表示されない文字が出てくる可能性があります。これに対処するため、フォールバックフォントを設定することができます。
- 動的フォントアセット生成
TextMeshProは動的にフォントアセットを生成する機能も持っています。これにより、実行時に必要な文字のみをフォントアセットに追加することができます。
- 最適化テクニック
- アトラステクスチャの圧縮設定を調整
- 不要な文字のグリフを削除
- マルチアトラステクスチャの使用を検討
これらの点に注意しながらフォントアセットを生成することで、効率的かつ高品質な日本語テキスト表示が可能になります。
UnityのTextMeshProで使える日本語フリーフォント
UnityのTextMeshProで使用できる日本語フリーフォントには、以下のようなものがあります。これらのフォントは商用利用可能ですが、使用前に必ずライセンスを確認してください。
- Noto Sans Japanese
- Googleが開発した多言語対応フォント
- 豊富なウェイトバリエーション
- M+ FONTS
- 日本の書体デザイナーが開発したフォント
- モダンでクリーンなデザイン
- はんなり明朝
- 日本の伝統的な明朝体フォント
- 優雅で読みやすいデザイン
- Kosugi Maru
- 丸みを帯びた親しみやすいデザイン
- 漢字、ひらがな、カタカナをサポート
- Nikukyu
- ポップでかわいいデザイン
- ゲームのタイトルやロゴに適している
これらのフォントは、Google Fontsからダウンロードできます。
Google Fontsの日本語フォントコレクションはこちらから確認できます。
フォント選びのポイント:
- ゲームの雰囲気に合っているか
- 読みやすさ(特に小さいサイズでの可読性)
- 文字のバリエーション(漢字の収録数など)
- ファイルサイズ(軽量なフォントを選ぶことでゲームの容量を抑えられる)
また、これらのフリーフォントを使用する際は、以下の点に注意が必要です:
- ライセンスの確認(商用利用可能かどうか)
- クレジット表記の必要性
- フォントの改変が許可されているか
UnityのTextMeshProで日本語文字化け対処法
TextMeshProで日本語が文字化けする場合、以下の対処法を試してみてください。
- フォントアセットの確認
- 正しい日本語フォントアセットが選択されているか確認
- フォントアセットに必要な文字が含まれているか確認
- フォールバックフォントの設定
- メインのフォントアセットに含まれていない文字をカバーするためのフォールバックフォントを設定
- 動的フォント生成の有効化
- TextMeshPro - Font Asset設定で「Dynamic Font System」を有効にする
- これにより、実行時に必要な文字が動的に生成される
- エンコーディングの確認
- テキストファイルのエンコーディングがUTF-8になっているか確認
- 特に外部ファイルからテキストを読み込む場合に注意が必要
- フォントアセットの再生成
- Font Asset Creatorで設定を見直し、フォントアセットを再生成
- プロジェクト設定の確認
- Project Settings > Player > Other Settings > Configuration > Scripting Define Symbolsに「UNITY_TEXTCORE」が含まれているか確認
- TextMeshProパッケージの更新
- 最新バージョンのTextMeshProパッケージを使用しているか確認
- シーンの再読み込み
これらの対処法を試しても問題が解決しない場合は、プロジェクトの設定や使用しているフォントファイルに問題がある可能性があります。その場合は、プロジェクトを新規に作成し、最小限の設定で問題を再現できるか確認することをおすすめします。
Unity ForumのTextMeshProと日本語文字に関するディスカッションもご参照ください。
以上の情報を参考に、UnityのTextMeshProで日本語フォントを適切に設定し、美しいテキスト表示を実現してください。フォントの選択や設定は、ゲームの雰囲気や読みやすさに大きく影響するため、十分な検討と試行錯誤が必要です。また、パフォーマンスとファイルサイズのバランスを考慮しながら、最適な設定を見つけることが重要です。