Unityでキャラクターを動かすための第一歩は、適切なプロジェクトを作成し、使用する3Dモデルをインポートすることです。以下の手順で進めていきましょう。
3Dモデルのインポートには、いくつかの方法があります:
今回は、Unity公式キャラクターの「UnityChan」を例に使用します。UnityChanは、初心者にも扱いやすく、豊富なアニメーションが用意されているため、学習に適しています。
UnityChanの詳細情報とダウンロードはこちらから確認できます。公式サイトでは、利用規約や最新のアセット情報も提供されています。
UnityChanのモデルをインポートしたら、Hierarchyウィンドウにドラッグ&ドロップしてシーンに配置します。このとき、キャラクターの位置やスケールを適切に調整することが重要です。
キャラクターモデルをシーンに配置したら、次はアニメーションの設定を行います。Unityのアニメーションシステムは強力で柔軟性が高いですが、初心者には少し複雑に感じるかもしれません。以下の手順で、基本的なアニメーション設定を行いましょう。
アニメーション設定の際、意外と知られていない便利な機能として「Avatar Mask」があります。これを使用すると、キャラクターの特定の部位のみにアニメーションを適用することができ、上半身と下半身で異なるアニメーションを同時に再生するなど、複雑な動きの表現が可能になります。
Avatar Maskの詳細な使用方法はUnityの公式マニュアルで確認できます。ここでは、マスクの作成方法や適用手順が詳しく解説されています。
アニメーション設定が完了したら、次はC#スクリプトを使ってキャラクターの移動を実装します。以下は、基本的なキャラクター移動スクリプトの例です:
using UnityEngine
public class CharacterMovement : MonoBehaviour
{
public float moveSpeed = 5f
public float rotationSpeed = 100f
private Animator animator
private Rigidbody rb
void Start()
{
animator = GetComponent rb = GetComponent }
void Update()
{
float horizontalInput = Input.GetAxis("Horizontal")
float verticalInput = Input.GetAxis("Vertical")
Vector3 movement = transform.forward * verticalInput * moveSpeed * Time.deltaTime
rb.MovePosition(rb.position + movement)
float rotation = horizontalInput * rotationSpeed * Time.deltaTime
Quaternion turnRotation = Quaternion.Euler(0f, rotation, 0f)
rb.MoveRotation(rb.rotation * turnRotation)
// アニメーション制御
if (verticalInput != 0)
{
animator.SetBool("IsWalking", true)
}
else
{
animator.SetBool("IsWalking", false)
}
}
}
public class CharacterController : MonoBehaviour
{
// 既存のコード...
public float jumpForce = 5f
private bool isGrounded = true
void Update()
{
// 既存の移動コード...
// ジャンプ処理
if (Input.GetKeyDown(KeyCode.Space) && isGrounded)
{
Jump()
}
}
void Jump()
{
rb.AddForce(Vector3.up * jumpForce, ForceMode.Impulse)
animator.SetTrigger("Jump")
isGrounded = false
}
void OnCollisionEnter(Collision collision)
{
if (collision.gameObject.CompareTag("Ground"))
{
isGrounded = true
}
}
}
キャラクターの動きを実装したら、適切にデバッグとテストを行うことが重要です。Unityには、開発者がキャラクターの動きを効率的にテストし、問題を特定するための様々なツールが用意されています。
テストの際は、以下のような点に注意しましょう:
また、意外と見落としがちな点として、キャラクターのアニメーションと実際の移動速度の同期があります。これらがずれていると、滑っているように見えたり、不自然な動きになったりします。
以上が、Unityでキャラクターを動かすための基本的な手順と注意点です。これらの基礎を押さえた上で、プロジェクトの要件に合わせてカスタマイズしていくことで、より魅力的で動きの自然なキャラクターを作成することができます。Unityの豊富な機能と、コミュニティの支援を活用しながら、独自のゲームキャラクターを作り上げていってください。
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