Blenderスムーズシェード解除とフラットシェード切替方法

Blenderでスムーズシェードを解除し、フラットシェードに切り替える方法を詳しく解説します。オブジェクトの一部だけを変更する技も紹介しますが、どんな場面で使うべきなのでしょうか?

Blenderスムーズシェード解除方法

Blenderスムーズシェード解除の基本
🔄
オブジェクトモードで操作

全体的な解除に適しています

🖱️
右クリックメニューを使用

フラットシェードを選択

🎨
部分的な解除も可能

編集モードで面を選択

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Blenderスムーズシェード全体解除手順

Blenderでスムーズシェードを全体的に解除する方法は非常にシンプルです。まず、オブジェクトモードに切り替えてください。次に、スムーズシェードを解除したいオブジェクトを選択します。選択したら、右クリックしてコンテキストメニューを開き、「フラットシェード」を選択します。これだけで、オブジェクト全体のスムーズシェードが解除され、フラットシェードに切り替わります。

 

この操作は、3Dビューポート上でも、プロパティパネルの「オブジェクトデータプロパティ」タブからも行えます。プロパティパネルを使う場合は、「ノーマル」セクションにある「フラットシェード」ボタンをクリックします。

Blenderスムーズシェード部分解除テクニック

オブジェクトの一部分だけスムーズシェードを解除したい場合は、編集モードを使用します。以下の手順で行います:

  1. オブジェクトを選択し、TABキーを押して編集モードに入ります。
  2. 面選択モードに切り替えます(キーボードの3を押すか、3Dビューポート下部のアイコンをクリック)。
  3. フラットシェードにしたい面を選択します。
  4. 上部メニューから「面」→「シェーディング」→「フラット」を選択します。

 

この方法を使えば、オブジェクトの特定の部分だけをフラットシェードにできます。例えば、キャラクターモデリングで、体の大部分はスムーズシェードを保ちつつ、髪の毛や服の一部だけをフラットシェードにするといった細かい調整が可能です。

Blenderフラットシェード自動スムーズ活用法

スムーズシェードとフラットシェードの中間的な効果を得たい場合、「自動スムーズ」機能が便利です。この機能を使うと、指定した角度以上の鋭い角はフラットシェードのままにし、それ以外の部分をスムーズシェードにできます。

 

設定手順:

  1. オブジェクトデータプロパティタブを開きます。
  2. 「ノーマル」セクションで「自動スムーズ」にチェックを入れます。
  3. 角度のスライダーを調整して、どの程度の角度からフラットシェードにするかを設定します。

 

この設定により、例えば建築モデルで壁と床の境目はシャープに保ちつつ、曲面部分は滑らかに表現するといった高度な表現が可能になります。

 

Blender公式マニュアル - メッシュ構造について詳しい説明

Blenderスムーズシェード解除のパフォーマンス影響

スムーズシェードの解除がBlenderのパフォーマンスに与える影響について考えてみましょう。一般的に、フラットシェードの方がスムーズシェードよりも計算が少なくて済むため、パフォーマンスへの影響は小さくなります。

 

特に以下のような場合、フラットシェードを使用することでパフォーマンスが向上する可能性があります:

  • 高ポリゴンモデルを扱う場合
  • リアルタイムレンダリングを行う場合(ゲームエンジンでの使用など)
  • 複数の光源や複雑な材質を使用している場合

 

ただし、現代のハードウェアでは、通常のモデリングやレンダリング作業においてスムーズシェードとフラットシェードの違いによるパフォーマンスの差はほとんど感じられないでしょう。むしろ、アーティスティックな表現や目的に合わせて適切なシェーディング方法を選択することの方が重要です。

Blenderスムーズシェード解除後の編集テクニック

スムーズシェードを解除してフラットシェードに切り替えた後、さらに細かい調整を行うテクニックをいくつか紹介します。

  1. エッジスプリット修飾子の使用:
    特定のエッジだけをシャープに保ちたい場合、エッジスプリット修飾子を追加します。これにより、選択したエッジのみがフラットシェードのように見えるようになります。
  2. ウェイトペイントを活用したスムーズの調整:
    バーテックスグループを作成し、ウェイトペイントモードでスムーズの強さを調整できます。これを「データ転送」修飾子と組み合わせることで、部分的にスムーズの強さを変えられます。
  3. ノーマルマップの活用:
    テクスチャペイントでノーマルマップを作成し、フラットシェードの表面に細かいディテールを追加できます。これにより、全体的な形状はフラットを保ちつつ、表面の質感を豊かにできます。
  4. カスタムスプリットノーマル:
    編集モードで「カスタムスプリットノーマルデータ」を有効にし、面や頂点のノーマルを手動で調整します。これにより、非常に細かいレベルでシェーディングをコントロールできます。
  5. シャープエッジの活用:
    編集モードでエッジを選択し、「シャープをマーク」機能を使用します。これを「自動スムーズ」と組み合わせることで、選択したエッジのみをシャープに保つことができます。

 

これらのテクニックを組み合わせることで、単純なフラットシェードやスムーズシェードだけでは表現できない複雑な表面効果を作り出すことができます。例えば、機械部品のモデリングで、全体的にはスムーズな曲面を持ちつつ、特定の部分だけシャープなエッジを持たせるといった高度な表現が可能になります。

 

Blenderスムーズシェード解除とトポロジーの関係

スムーズシェードの解除とモデルのトポロジー(面の構成)には密接な関係があります。フラットシェードに切り替えると、モデルのトポロジーが明確に見えるようになるため、モデリングの品質チェックに役立ちます。

 

以下の点に注意しましょう:

  1. ポリゴンの流れ:
    フラットシェードにすることで、ポリゴンの流れが可視化されます。これにより、不自然な面の配置や、潜在的な問題箇所を特定しやすくなります。
  2. エッジループの確認:
    重要なエッジループが適切に配置されているか、フラットシェードで確認できます。キャラクターモデリングなどで、表情の動きに影響する部分のトポロジーを確認する際に特に有用です。
  3. N極面の発見:
    フラットシェードにすると、N極面(4辺以上の面)が目立つようになります。これらは、スムーズシェードでは気づきにくい場合があります。
  4. リトポロジーの必要性判断:
    複雑な形状をモデリングした後、フラットシェードに切り替えることで、リトポロジー(トポロジーの再構築)が必要かどうかを判断しやすくなります。
  5. ハードサーフェスモデリング:
    機械部品などのハードサーフェスモデリングでは、フラットシェードを使用することで、意図した形状が正確に表現されているか確認できます。
  6. サブディビジョンサーフェスの準備:
    サブディビジョンサーフェス修飾子を適用する前に、フラットシェードでベースメッシュのトポロジーを確認することで、予期せぬ変形を防ぐことができます。

 

トポロジーを意識したモデリングは、アニメーションの品質、テクスチャリングの容易さ、そしてレンダリングの効率に大きく影響します。フラットシェードとスムーズシェードを適切に切り替えながらモデリングすることで、高品質な3Dモデルを効率的に作成できます。

 

以上の情報を踏まえ、Blenderでのスムーズシェード解除とフラットシェードの使用は、単なる見た目の調整以上の意味を持つことがわかります。モデリングの各段階で適切にシェーディングを切り替えることで、より質の高い3Dモデルを作成できるでしょう。初心者の方は、まずは全体のスムーズシェード解除から始め、徐々に部分的な調整や高度なテクニックに挑戦していくことをおすすめします。

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