Blenderの単位をmmに変更する方法とモデリング

Blenderの単位をmmに変更

Blenderの単位設定を変更する手順

Blenderの単位をmmに変更する具体的な手順を説明します。

1. Blenderを起動し、右側のプロパティパネルを開きます。
2. シーンプロパティ（家のアイコン）をクリックします。
3. 「Units」セクションを探します。
4. 「Length」のドロップダウンメニューから「Millimeters」を選択します。

 

これで、Blenderの表示単位がmmに変更されます。モデリング時のサイズ表示や入力がすべてmm単位で行えるようになります。

mmでのモデリングの利点

mmでモデリングを行うことには、以下のような利点があります：

• 精密な調整が可能：0.1mm単位での微調整ができます。
• 実寸大での作業：現実世界のサイズと同じスケールで作業できます。
• 3Dプリントとの相性：多くの3Dプリンターがmm単位で動作するため、直接出力しやすくなります。
• CADソフトとの互換性：工業用CADソフトの多くがmm単位を使用しているため、データ交換が容易になります。

グリッド表示をmmに合わせる方法

単位をmmに変更しても、デフォルトのグリッド表示は1m間隔のままです。より細かい作業をしやすくするために、グリッド表示もmm単位に合わせましょう。

1. 3Dビューポートの右上にある「Viewport Overlays」ボタンをクリックします。
2. 「Guides」セクションを探します。
3. 「Scale」の値を0.001に設定します。

 

これにより、グリッドが1mm間隔で表示されるようになります。必要に応じて、「Subdivisions」の値を調整して、グリッドの細かさを変更することもできます。

mmでのモデリング時の注意点

mmでモデリングを行う際は、以下の点に注意しましょう：

• スケールの把握：1000mmが1mであることを常に意識します。
• 大きなオブジェクトの扱い：建築物など大きなモデルを作成する場合、数値が大きくなりすぎないよう注意が必要です。
• レンダリング設定：ライトの強さなど、一部の設定値は単位変更の影響を受けないため、適宜調整が必要です。

Blenderの単位設定をデフォルトに保存

毎回単位設定を変更するのは手間がかかります。以下の手順で、mmをデフォルトの単位として保存できます：

1. 単位設定をmmに変更した状態で、上部メニューの「File」をクリックします。
2. 「Defaults」→「Save Startup File」を選択します。
3. 確認ダイアログが表示されたら「Save Startup File」をクリックします。

 

これにより、Blenderを起動するたびに自動的にmm単位が適用されるようになります。

 

Blenderの公式ドキュメントで単位設定について詳しく解説されています。

Blenderのmmモデリングと3Dプリント

Blenderでmmを使用してモデリングすることは、特に3Dプリント用のモデル作成に適しています。3Dプリンターの多くはmmを基本単位としているため、Blenderで作成したモデルを直接出力できます。

 

3Dプリント用のモデリングを行う際の注意点：

• 最小壁厚：プリンターの性能に応じた最小壁厚を守ります（一般的に0.8mm〜1.2mm程度）。
• サポート構造：オーバーハングの角度に注意し、必要に応じてサポート構造を設計します。
• スケール確認：出力前に、スライサーソフトでスケールを再確認します。

 

3DプリントのためのBlender使用方法について詳しく解説されています。

 

Blenderでmmを使用してモデリングすることで、精密な3Dモデルの作成が可能になります。特に工業デザインや3Dプリント用のモデリングにおいて、その効果を発揮します。単位設定を変更するだけで、より実用的なモデリング環境を整えることができるのです。

 

実際のプロジェクトでmmを使用する際は、常にスケール感を意識し、必要に応じて参照オブジェクトを配置するなどの工夫をすると良いでしょう。また、複雑なモデルを作成する場合は、部分的に異なる単位を使用することも検討してみてください。例えば、建築物全体はmで、細部の装飾はmmで設計するなどの方法があります。

 

Blenderの単位設定をmmに変更することで、より精密で実用的なモデリングが可能になります。この設定変更を活用して、あなたのBlenderスキルをさらに向上させてください。