BlenderでVRMファイルをインポートするには、専用のアドオンが必要です。VRM Add-on for Blenderは、Blenderに様々なVRM関連機能を追加する強力なツールです。このアドオンを使用することで、VRMファイルのインポートやエクスポート、編集が可能になります。
まず、VRM Add-on for Blenderの最新バージョンをダウンロードしましょう。Blenderのバージョンによってダウンロード方法が異なるので注意が必要です。
VRM Add-on for Blenderの公式サイト(日本語)
このリンクから、お使いのBlenderバージョンに適したアドオンをダウンロードできます。
アドオンをダウンロードしたら、Blenderを起動し、Edit > Preferences > Add-onsと進みます。「Install…」ボタンをクリックし、ダウンロードしたアドオンファイルを選択してインストールします。その後、アドオンリストで「Import-Export: VRM Add-on for Blender」を探し、チェックボックスをオンにして有効化します。
これでBlenderでVRMファイルをインポートする準備が整いました。実際にVRMファイルをインポートするには、File > Import > VRMを選択し、インポートしたいVRMファイルを指定するだけです。
VRM Add-on for Blenderは、Blenderのバージョン2.93から4.2まで対応しています。ただし、Blender 4.2以上を使用している場合は、Blender Extensions Platform経由でのダウンロードが推奨されています。バージョンの互換性に注意しないと、アドオンが正常に動作しない可能性があります。
VRMファイルをインポートする際、ファイルサイズや複雑さによっては時間がかかる場合があります。特に高解像度のテクスチャや複雑なリギングを持つモデルの場合、インポート処理に数分かかることもあります。また、インポート時にエラーが発生した場合は、VRMファイルの形式やバージョンがアドオンと互換性があるか確認する必要があります。
VRMモデルをBlenderにインポートした後、様々な編集が可能になります。例えば、モデルのポーズ変更、テクスチャの編集、アニメーションの追加などが行えます。ただし、VRMの仕様に準拠した状態を維持するためには、編集の際に注意が必要です。特にボーン構造やマテリアル設定を大きく変更すると、VRMとしての互換性が失われる可能性があります。
VRM Add-on for Blenderは、インポートだけでなくエクスポート機能も提供しています。編集したモデルをVRM形式で書き出すことができ、VRM 0.0と1.0の両方のバージョンに対応しています。エクスポート時には、VRMの各種メタデータ(作者情報、使用許諾条件など)を設定することも可能です。
VRM Add-on for Blenderは、他のBlenderアドオンと組み合わせて使用することで、より高度な3Dモデリングやアニメーション制作が可能になります。例えば、リギングツールやテクスチャペイントアドオンと組み合わせることで、VRMモデルのカスタマイズの幅が大きく広がります。ただし、複数のアドオンを使用する際は、互換性や競合に注意が必要です。
VRM Add-on for Blenderを使いこなすことで、Blenderユーザーは3DCGソフトの強力な機能とVRMの汎用性を両立させることができます。このアドオンは、VTuberのアバター制作やゲーム開発、AR/VRコンテンツ制作など、幅広い分野で活用されています。
BlenderにインポートしたVRMファイルは、様々な方法でカスタマイズすることができます。ここでは、主要な編集ポイントについて詳しく解説します。
まず、リギングの調整から始めましょう。VRMファイルには既にボーン構造が設定されていますが、モデルの動きをより自然にするために微調整が必要な場合があります。Blenderの「ポーズモード」を使用して、各ボーンの位置や回転を調整できます。特に、指や顔のボーンは細かい調整が重要です。
Blenderのアーマチュアとポージングに関する公式ドキュメント(日本語)
このリンクでは、Blenderでのリギングとポージングの基本について詳しく解説されています。
テクスチャの編集も重要なカスタマイズポイントです。BlenderのUV編集機能を使用して、テクスチャのマッピングを調整できます。また、テクスチャペイント機能を使えば、モデルに直接ペイントを施すことも可能です。特に、肌の色や髪の色、服のデザインなどを変更する際に便利です。
表情の作成は、VRMモデルの個性を引き出す上で非常に重要です。Blenderのシェイプキー機能を使用して、様々な表情を作成し、それらを組み合わせることで豊かな感情表現が可能になります。基本的な喜怒哀楽に加え、微妙な表情の変化も作成できるので、キャラクターの魅力を大きく向上させることができます。
VRMファイルのマテリアル設定は、モデルの見た目を大きく左右します。Blenderでは、VRM用の特殊なシェーダーノードグループが提供されており、これを使用することでVRMの仕様に準拠したマテリアル設定が可能です。特に、MToon_unversionedシェーダーを使用することで、アニメ調の見た目を実現できます。
マテリアルの調整では、基本色やメタリック、ラフネスなどのパラメータを変更することで、様々な質感を表現できます。例えば、髪の毛の艶やすねを調整したり、衣装の素材感を変更したりすることが可能です。ただし、VRMの互換性を維持するためには、極端な設定変更は避けるべきです。
Blenderのアニメーションツールを使用して、VRMモデルに動きを追加することができます。キーフレームアニメーションやボーンコンストレイントを活用することで、歩行サイクルや表情の変化、特殊な動きなどを作成できます。
アニメーションを作成する際は、VRMの仕様に基づいたボーン構造を維持することが重要です。特に、顔のボーンや指のボーンなど、細かい部分の動きに注意を払う必要があります。また、過度に激しい動きや不自然な変形は避け、キャラクターの特性に合った自然な動きを心がけましょう。
VRMファイルには、モデルに関する様々なメタデータが含まれています。これには作者情報、使用許諾条件、推奨されるアプリケーション設定などが含まれます。VRM Add-on for Blenderでは、これらのメタデータを編集するための専用パネルが提供されています。
メタデータの編集は、モデルの権利管理や適切な使用を促進する上で重要です。特に、商用利用の可否や改変の許可範囲などを明確に設定することで、モデルの不適切な使用を防ぐことができます。また、モデルの名前や作者名、バージョン情報なども適切に設定しておくことをお勧めします。
VRMファイルのパフォーマンスを向上させるために、いくつかの最適化テクニックがあります。例えば、ポリゴン数の削減、テクスチャの圧縮、不要なボーンの削除などが挙げられます。
ポリゴン数の削減は、Blenderのデシメートモディファイアを使用して行うことができます。ただし、モデルの品質を維持するために、重要な部分(顔や手など)のポリゴン数は維持するよう注意が必要です。
テクスチャの圧縮は、ファイルサイズを小さくし、読み込み速度を向上させるのに効果的です。Blenderの内蔵テクスチャ圧縮機能や、外部の画像編集ソフトを使用して行うことができます。
不要なボーンの削除も、モデルの軽量化に貢献します。特に、自動生成されたボーンの中には、実際には使用されていないものがある場合があります。これらを慎重に削除することで、リギングの複雑さを減らし、パフォーマンスを向上させることができます。
Blenderのデシメートモディファイアに関する公式ドキュメント(日本語)
このリンクでは、Blenderでのポリゴン削減テクニックについて詳しく解説されています。
VRMファイルの編集とカスタマイズは、モデルの個性や用途に合わせて行うことが重要です。Blenderの強力な機能とVRM Add-onの特性を理解し、適切に活用することで、高品質で使いやすいVRMモデルを作成することができます。ただし、VRMの仕様や互換性を常に意識し、過度な
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