Blenderでモーショントラッキングを始めるには、まず適切な設定と準備が必要です。以下の手順に従って、作業環境を整えましょう。
動画の選択には注意が必要です。カメラの動きが激しすぎると、トラッキングの精度が落ちてしまいます。できるだけ安定した映像を使用することをおすすめします。
マーカーの設定は、モーショントラッキングの精度を左右する重要な作業です。以下の手順でマーカーを設定し、トラッキングを行います。
マーカーの配置には、以下のポイントに注意しましょう:
トラッキングの精度を上げるには、複数のマーカーを設定することが重要です。8点程度のマーカーを配置すると、良好な結果が得られることが多いです。
マーカーのトラッキングが完了したら、次はカメラの動きを解析し、3D空間を再構築します。
カメラ解析が成功すると、3D空間内にトラッキングポイントが表示されます。これらのポイントを基に、実写映像と3DCGオブジェクトを合成することができます。
トラッキングデータは、様々な用途に活用できます。以下は主な活用方法です:
トラッキングデータを他のソフトウェアで使用したい場合は、Pythonスクリプトを使ってCSV形式で出力することができます。以下は、基本的な出力スクリプトの例です:
import bpy
import os
data = bpy.data
for clip in data.movieclips
for track in clip.tracking.tracks
file_name = os.path.dirname(bpy.data.filepath) + f'/track_{clip.name.split(".")}_{track.name}.csv'
with open(file_name, 'w') as f
f.write('frame,x,y\n')
for marker in track.markers
f.write(f'{marker.frame},{marker.co.x},{marker.co.y}\n')
このスクリプトを実行すると、各トラッキングポイントの座標データがCSVファイルとして出力されます。
モーショントラッキング技術は、映画やテレビの後編集だけでなく、リアルタイムVFXにも応用されています。例えば、ライブ放送での拡張現実(AR)表現や、インタラクティブな展示物などに使用されています。
Blenderで作成したトラッキングデータを、Unity等のゲームエンジンに読み込んで使用することで、リアルタイムVFXを実現することができます。この技術は、バーチャルプロダクションやライブパフォーマンスなど、新しい表現の可能性を広げています。
リアルタイムVFXの実現には、以下の点に注意が必要です:
以上、Blenderのモーショントラッキング機能の基本から応用まで、幅広く解説しました。この技術を使いこなすことで、プロフェッショナルレベルの映像制作が可能になります。初心者の方は基本的な設定から始め、徐々に高度な技術にチャレンジしていくことをおすすめします。モーショントラッキングの世界は奥が深く、常に新しい可能性が広がっています。ぜひ、自分なりの表現方法を探求してみてください。
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