Blenderで雲を作る最初のステップは、ベースとなる形状を作ることです。一般的には、UV球や立方体を使用します。
ポイントは、完璧を求めすぎないことです。自然な雲は不規則な形をしているので、ある程度のランダム性が重要です。
ベース形状ができたら、次はモディファイアを使って複雑な形状を作ります。
特にディスプレイスモディファイアは重要です。クラウドテクスチャを使うことで、自然な雲の凹凸を簡単に再現できます。
ディスプレイスモディファイアの詳細な使い方が解説されています。
リアルな雲の表現には、適切なマテリアル設定が欠かせません。
ボリュームシェーダーの主な設定項目:
これらのパラメータを微調整することで、様々な種類の雲を表現できます。例えば、密度を下げると薄い雲に、アンイソトロピーを調整すると光の透過具合が変わります。
雲のレンダリングは計算量が多いため、最適化が重要です。
Cyclesレンダラーを使用する場合、ボリュームレンダリングの設定も重要です。「ステップレート」を調整することで、品質と処理時間のバランスを取ることができます。
Blender公式マニュアル - ボリュームレンダリング
ボリュームレンダリングの詳細な設定方法が解説されています。
静止画だけでなく、動く雲を作ることもBlenderの魅力です。
特に、ノイズテクスチャのアニメーションは効果的です。「マッピング」ノードを使用し、テクスチャの位置をキーフレームアニメーションさせることで、雲が流れるような効果を簡単に作れます。
基本的な雲の作り方を押さえたら、次は応用テクニックに挑戦しましょう。
VDB (Volume Database) は、高解像度のボリュームデータを効率的に扱うためのファイル形式です。Blender 2.82以降では、VDBファイルを直接インポートして使用できるようになりました。
VDBを使うメリット:
使用方法:
VDBを含むボリュームオブジェクトの扱い方が詳しく解説されています。
ジオメトリーノードは、Blender 2.92から導入された新機能で、プロシージャルにジオメトリを生成・編集できます。これを使うと、パラメータを調整するだけで様々な形状の雲を簡単に作れます。
ジオメトリーノードを使った雲の作り方:
この方法の利点は、パラメータを変更するだけで雲の形状をリアルタイムで調整できることです。また、アニメーションも容易に作成できます。
リアルな雲の表現には、適切な照明設定が欠かせません。
これらの設定を組み合わせることで、朝焼けや夕暮れなど、様々な雰囲気の空を表現できます。
レンダリング後の後処理も、雲の表現を向上させる重要な要素です。
特に、「ミスト」パスを使用すると、遠くの雲をより自然に霞ませることができます。これにより、大気遠近法の効果を簡単に再現できます。
雲の制作過程で遭遇しやすい問題とその解決方法を紹介します。
ボリュームレンダリングは計算量が多いため、レンダリング時間が長くなりがちです。
解決策:
雲の形状や質感が不自然に見える場合の対処法:
雲のアニメーション時にちらつきが発生する場合:
これらの問題に対処することで、より自然で美しい雲のCGを作成できます。
Blenderを使った雲の作り方について、基本から応用まで幅広く解説しました。
Blenderの開発は日々進んでおり、雲の表現技術も進化し続けています。
今後期待される発展:
これらの技術の進歩により、より簡単に、そしてよりリアルな雲のCGが作成できるようになるでしょう。
雲の制作スキルを向上させるためのリソース:
実践のコツ:
継続的な学習と実践を通じて、あなたも美しい雲のCGを作れる
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