Blender エンプティ 使い方と活用例 初心者向け解説

Blenderのエンプティオブジェクトの基本的な使い方から応用テクニックまで、初心者にもわかりやすく解説します。3DCGの制作効率を上げるエンプティの活用法とは?

Blender エンプティとは

Blenderエンプティの基本
🎯
目に見えない制御オブジェクト

3D空間上の位置や回転を示す

🔗
他オブジェクトの親として機能

複数オブジェクトをまとめて制御

🔧
様々な用途に活用可能

アニメーション、モデリング補助など

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Blenderのエンプティは、3DCGの制作において非常に重要な役割を果たすオブジェクトです。目に見えない制御ポイントとして機能し、3D空間上の位置や回転を示すことができます。エンプティの最大の特徴は、他のオブジェクトの親として機能できることです。これにより、複数のオブジェクトをまとめて制御したり、アニメーションの中心点として利用したりすることが可能になります。

 

エンプティの形状は、デフォルトでは単純な十字線として表示されますが、設定によって様々な形状に変更することができます。これにより、用途に応じて視覚的にわかりやすい形状を選択できます。

Blender エンプティの種類と特徴

Blenderのエンプティには、以下のような種類があります:

  1. プレーン軸:X、Y、Z軸を示す単純な十字線
  2. アロー:方向を示す矢印形状
  3. サークル:円形の形状
  4. キューブ:立方体の形状
  5. 球:球体の形状
  6. コーン:円錐形の形状
  7. イメージ:画像を表示できる平面

 

これらの形状は、エンプティのプロパティパネルから簡単に変更することができます。例えば、カメラの向きを示すためにアロー形状を使用したり、オブジェクトの回転中心を示すために球形状を使用したりすることで、3D空間内での操作がより直感的になります。

Blender エンプティの作成方法と基本設定

エンプティを作成するには、以下の手順を踏みます:

  1. 3Dビューポートで「Shift + A」キーを押す
  2. 表示されるメニューから「エンプティ」を選択
  3. サブメニューから希望の形状を選択

 

エンプティを作成したら、トランスフォームツールを使用して位置や回転、スケールを調整できます。また、プロパティパネルでは、エンプティの表示サイズや色を変更することができます。

 

エンプティの重要な設定の一つに「表示サイズ」があります。これは3Dビューポート上でのエンプティの見た目の大きさを決定します。適切なサイズに設定することで、他のオブジェクトとの関係性を視覚的に把握しやすくなります。

 

Blender公式マニュアル:エンプティオブジェクトの詳細な説明と設定方法

Blender エンプティを使ったオブジェクトの親子関係

エンプティの最も一般的な使用方法の一つが、オブジェクトの親子関係の設定です。これにより、複数のオブジェクトをグループ化し、一括で制御することができます。

 

親子関係を設定する手順:

  1. 子オブジェクトにしたいオブジェクトを選択
  2. Shiftキーを押しながらエンプティ(親にしたいオブジェクト)を選択
  3. Ctrl + Pキーを押し、「オブジェクトをペアレント」を選択

 

この設定により、エンプティを移動または回転させると、子オブジェクトも一緒に動きます。これは複雑なモデルの一部を動かしたり、キャラクターのアニメーションを制御したりする際に非常に便利です。

 

例えば、車のモデルを作成する場合、車体をエンプティの子オブジェクトとし、タイヤを別のエンプティの子オブジェクトにすることで、車体全体の動きとタイヤの回転を独立して制御できます。

Blender エンプティを活用したアニメーション技法

エンプティは、アニメーション制作において非常に強力なツールとなります。以下はエンプティを使ったアニメーション技法の例です:

  1. カメラトラッキング:
    エンプティをカメラの注視点として使用し、複雑なカメラ動作を実現します。
  2. オブジェクトの軌道:
    エンプティを軌道の中心点として設定し、オブジェクトをその周りで回転させます。
  3. 階層的アニメーション:
    複数のエンプティを階層構造で配置し、複雑な動きを制御します。
  4. コンストレイントの対象:
    エンプティをコンストレイントの対象として使用し、オブジェクトの動きを制限または誘導します。

 

例えば、惑星系のアニメーションを作成する場合、中心に太陽のオブジェクト、その周りにエンプティを配置し、各惑星をそれぞれのエンプティの子オブジェクトとして設定します。エンプティに回転アニメーションを適用することで、自然な惑星の公転運動を簡単に実現できます。

 

Blender エンプティの高度な活用例と応用テクニック

エンプティの活用は基本的な使い方だけにとどまりません。以下は、より高度な活用例と応用テクニックです:

  1. モデリング補助:
    エンプティを基準点として使用し、正確な対称モデリングや複製を行います。
  2. パーティクルシステムの制御:
    エンプティをパーティクルの放出点や誘導点として使用し、複雑なエフェクトを作成します。
  3. テクスチャマッピングの基準点:
    UVマッピングやテクスチャ投影の基準点としてエンプティを使用し、正確なテクスチャ配置を実現します。
  4. リギングの補助:
    キャラクターリギングにおいて、IKターゲットやコントロールポイントとしてエンプティを活用します。
  5. モーショントラッキングのマーカー:
    実写映像とCGの合成において、エンプティをトラッキングマーカーとして使用します。

 

これらの高度な技術を駆使することで、複雑な3DCGの制作効率を大幅に向上させることができます。例えば、建築ビジュアライゼーションにおいて、エンプティを使って家具の配置や照明の位置を効率的に調整したり、キャラクターアニメーションにおいて、表情制御のためのシェイプキーをエンプティで操作したりすることが可能です。

 

BlenderArtists Forum:エンプティの高度な使用テクニックに関する議論

 

エンプティの活用は、Blenderの3DCG制作において非常に重要な要素です。基本的な使い方から高度なテクニックまで、エンプティの特性を理解し適切に活用することで、制作の効率と品質を大きく向上させることができます。初心者の方は、まずは基本的な親子関係の設定やアニメーションでの活用から始め、徐々に高度なテクニックに挑戦していくことをおすすめします。

 

Blenderの世界は奥深く、エンプティの活用法も日々進化しています。常に新しい情報をキャッチアップし、自分の制作スタイルに合わせてエンプティを活用していくことが、3DCGアーティストとしての成長につながるでしょう。

 

最後に、エンプティの使用は3DCG制作の効率を上げるだけでなく、作品の質も向上させる可能性を秘めています。あなたの次の作品で、エンプティをどのように活用していきますか?新しいアイデアや技術を試してみることで、きっと素晴らしい発見があるはずです。

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