3Dカーソルは、Blenderの3D空間内で新しいオブジェクトを配置したり、既存のオブジェクトの回転や拡大縮小の基準点として機能する重要な要素です。赤と白の同心円で表示され、デフォルトではシーンの中心(0, 0, 0)に位置しています。
3Dカーソルの移動方法:
原点は、各オブジェクトの中心を示す黄色い点です。オブジェクトの変形や移動の基準となり、モディファイアの適用時にも重要な役割を果たします。
原点の特徴:
これにより、オブジェクトの中心点を任意の位置に移動させることができます。
ピボットポイントは、オブジェクトの回転や拡大縮小の中心となる点です。デフォルトでは原点と同じ位置にありますが、必要に応じて変更することができます。
ピボットポイントの設定方法:
中心点の移動を効率的に行うためのテクニック:
これらのテクニックを組み合わせることで、複雑なモデリング作業でも中心点の管理が容易になります。
Blender公式マニュアル:3Dカーソルの詳細な使用方法と設定について
Blenderの3Dカーソルと原点の概念を理解し、適切に活用することで、モデリングの精度と効率が大幅に向上します。特に複雑な形状や複数のオブジェクトを扱う際には、これらの機能が非常に重要になります。
例えば、建築モデリングにおいて、部屋の角を基準に家具を配置する場合、3Dカーソルを角に設定し、そこを基準にオブジェクトを配置することで、正確な位置決めが可能になります。また、キャラクターモデリングでは、関節部分に原点を設定することで、アニメーションの際の自然な動きを実現しやすくなります。
中心点の移動は、単にオブジェクトの位置を変えるだけでなく、モデリングのワークフローそのものに大きな影響を与えます。効率的な中心点の管理は、以下のような利点をもたらします:
これらの利点を最大限に活かすためには、プロジェクトの初期段階から中心点の配置を意識することが重要です。例えば、建築モデルを作成する際は、建物の基準点(通常は1階の角)に原点を設定し、そこからすべての要素を構築していくことで、後々の編集や拡張が容易になります。
また、3Dプリント用のモデリングでは、原点の位置が印刷時の配置に直接影響するため、適切な原点設定が重要になります。3Dプリンターのベッド上での最適な配置を考慮して原点を設定することで、サポート材の削減や印刷品質の向上につながります。
Blender Stack Exchange:オブジェクトの原点を幾何学的中心に設定する最速の方法についての議論
さらに、Blenderの最新バージョンでは、中心点の管理に関する機能が継続的に改善されています。例えば、Blender 2.8以降では、オブジェクトのプロパティパネルから直接原点の座標を編集できるようになり、より精密な制御が可能になりました。
中心点の移動に関する高度なテクニックとして、以下のようなものがあります:
これらのテクニックを習得することで、より高度なモデリングや複雑なアニメーションの制作が可能になります。
最後に、中心点の移動は単なる技術的な操作ではなく、3Dモデリングにおける重要な設計思想の一部であることを強調したいと思います。適切な中心点の設定は、モデルの構造を理解し、効率的に操作するための基礎となります。初心者の方は、まず基本的な操作に慣れることから始め、徐々に高度なテクニックを習得していくことをおすすめします。
Blenderの中心点移動機能を使いこなすことで、より創造的で効率的な3Dモデリングが可能になります。この記事で紹介した技術や考え方を参考に、自分のワークフローに最適な方法を見つけ出してください。皆さんの3D制作がより豊かで効率的なものになることを願っています。
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