Blender MMDtoolsの使い方とインポートの方法

 

Blender MMDの基本

Blender MMDの基本

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アドオンのインストール

 

mmd_toolsアドオンの導入方法

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モデルのインポート

 

MMDモデルをBlenderに読み込む手順

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テクスチャの表示

 

正確なテクスチャ表示のための設定

 

BlenderでMMDモデルを扱うには、mmdtoolsというアドオンが不可欠です。このアドオンを使用することで、PMXやPMDファイルの読み込みや編集が可能になります。mmdtoolsの最新版は、UuuNyaaさんによってメンテナンスされているGitHubリポジトリから入手できます。

 

mmdtoolsアドオンのダウンロードリンク:
https://github.com/UuuNyaa/blender
mmd_tools/releases

 

Blenderでのmmd_toolsアドオンのインストール方法

 

mmd_toolsアドオンをBlenderにインストールする手順は以下の通りです:

  1. GitHubから最新のリリースZIPファイルをダウンロードする
  2. Blenderを起動し、「編集」→「プリファレンス」を選択
  3. 「アドオン」タブを開き、「インストール」ボタンをクリック
  4. ダウンロードしたZIPファイルを選択してインストール
  5. アドオンリストで「mmd_tools」を検索し、チェックボックスをオンにして有効化

 

注意点として、Blenderのバージョンに合ったmmdtoolsをダウンロードすることが重要です。互換性の問題を避けるため、必ずBlenderのバージョンを確認してから適切なmmdtoolsをインストールしましょう。

 

BlenderへのMMDモデルのインポート手順

 

mmd_toolsアドオンを有効化したら、MMDモデルをBlenderにインポートできます:

  1. 「ファイル」→「インポート」→「MikuMikuDance Model (.pmd, .pmx)」を選択
  2. インポートしたいMMDモデルファイル(.pmxまたは.pmd)を選択
  3. インポート設定オプションを確認し、必要に応じて調整
  4. 「インポート」ボタンをクリック

 

インポート時の注意点:
• モデルのスケールが大きすぎる場合は、インポート設定で「スケール」を調整する
• ボーン構造を正確に再現するため、「ボーンの長さを0に設定」オプションを有効にする
• テクスチャを正しく表示するには、「テクスチャをコピー」オプションをオンにする

 

MMDモデルの著作権に関する注意点:
MMDモデルを使用する際は、必ず作者の利用規約を確認し、遵守することが重要です。商用利用や改変、再配布に関する制限がある場合が多いので、十分に注意しましょう。

 

Blenderでのmmd_toolsの基本的な使い方

 

mmd_toolsを使ってBlenderでMMDモデルを編集する際の基本的な機能と使い方を紹介します:

  1. モデル構造の確認
    • アウトライナーでモデルの階層構造を確認できる
    • 「アーマチュア」オブジェクトにボーン構造が含まれている
  2. マテリアルの編集
    • プロパティパネルの「マテリアル」タブでテクスチャや色を調整可能
    • MMD特有のトゥーンシェーディングも設定可能
  3. モーフの操作
    • シェイプキーとして実装されているので、「シェイプキー」パネルで編集可能
    • 新しいモーフの作成や既存モーフの調整が可能
  4. 物理演算の設定
    • 「物理演算」タブでMMDの剛体や関節の設定を調整できる
    • Blenderの物理シミュレーションと連携して動作確認が可能
  5. ポーズの編集
    • ポーズモードでボーンを操作し、モデルのポーズを調整
    • IKやコンストレイントを活用して効率的にポージングが可能

 

mmd_toolsの高度な使い方に関する詳細情報:
https://usausakokoko.hatenablog.com/entry/2018/07/21/212242

 

BlenderでMMDモデルのテクスチャを正しく表示する方法

 

MMDモデルのテクスチャを正しく表示するには、以下の手順が必要です:

  1. トゥーンテクスチャの設定
    • MikuMikuDanceのインストールフォルダ内の「Data」フォルダにあるトゥーンテクスチャを使用
    • mmd_toolsの設定で「共有トゥーンテクスチャフォルダ」にパスを指定
  2. テクスチャファイルの配置
    • モデルと同じフォルダにテクスチャファイルを配置
    • ファイル名や階層構造をMMDと同じにする
  3. マテリアル設定の確認
    • 各マテリアルのテクスチャパスが正しく設定されているか確認
    • 必要に応じてテクスチャのマッピング設定を調整
  4. シェーディングモードの設定
    • 3Dビューポートのシェーディングモードを「マテリアルプレビュー」または「レンダー」に設定
  5. ライティングの調整
    • MMD風の見た目を再現するには、適切なライティング設定が必要
    • 平行光源や環境光を調整して、トゥーンシェーディングの効果を引き出す

 

テクスチャ表示のトラブルシューティング:
• テクスチャが表示されない場合は、ファイルパスやファイル名を再確認
• ピンク色で表示される場合は、トゥーンテクスチャの設定を確認
• テクスチャの色が不自然な場合は、カラースペースの設定を「sRGB」に変更

 

MMDモデルのテクスチャ設定に関する詳細情報:
https://cgbox.jp/2021/10/26/blender-mmd-import/

 

Blenderでmmd_toolsを活用したMMDモーションの編集テクニック

 

mmd_toolsを使ってBlenderでMMDモーションを編集する際の高度なテクニックを紹介します:

  1. モーションデータのインポート
    • VMDファイルをインポートして、既存のモーションデータを活用
    • 複数のモーションを組み合わせて新しいアニメーションを作成
  2. ボーンの制御
    • IKを活用して、手足の動きを効率的に制御
    • コンストレイントを使用して、特定のボーンの動きを制限または連動させる
  3. モーフアニメーション
    • シェイプキーアニメーションを使って、表情や体の変形をアニメート
    • ドライバーを活用して、複雑なモーフの連動を実現
  4. 物理シミュレーションの調整
    • 剛体と関節の設定を微調整して、より自然な動きを実現
    • クロスシミュレーションを活用して、衣装や髪の動きを改善
  5. カメラワークの編集
    • MMDカメラモーションをBlenderのカメラに適用
    • カメラの動きをグラフエディタで細かく調整
  6. エフェクトの追加
    • パーティクルシステムを使用して、MMDでは難しい特殊効果を追加
    • コンポジターを活用して、ポストプロセス効果を適用
  7. レンダリング設定
    • Cyclesやeveeを使用して、高品質なレンダリングを実現
    • MMD風の見た目を維持しつつ、より洗練された映像表現を追求

 

MMDモーション編集の応用テクニック:
• モーションキャプチャデータをMMDモデルに適用する
• リグを改造して、より複雑な動きを可能にする
• スクリプトを活用して、大量のモーションデータを一括処理する

 

これらのテクニックを駆使することで、MMDの表現の幅を大きく広げることができます。ただし、高度な編集を行う際は、元のMMDモデルやモーションの著作権に十分注意し、必要に応じて作者の許可を得ることが重要です。

 

Blenderでのアニメーション編集テクニックに関する詳細情報:
https://www.tomog-storage.com/entry/Blender-Addon-HowUseMMD_Tools

 

以上の情報を活用することで、BlenderとMMDの長所を組み合わせた独創的な3DCG作品を制作することができます。mmd_toolsの機能を十分に理解し、実践を重ねることで、MMDモデルの可能性を最大限に引き出すことができるでしょう。