Blender 3.6 LTSは、3Dクリエイターにとって待望のリリースとなりました。長期サポート(LTS)版として、2025年6月まで継続的なサポートが提供されます。このバージョンでは、シミュレーションノードの導入やパフォーマンスの大幅な向上など、多くの新機能と改善点が盛り込まれています。
Blender公式サイトのリリースノートで、詳細な機能リストを確認できます:
Blender 3.6 LTS リリースノート
Blender 3.6 LTSの目玉機能は、ジオメトリノードに追加された「シミュレーションノード」です。この新機能により、パーティクルベースのシミュレーションをノードベースで設定できるようになりました。
シミュレーションノードの主な特徴:
シミュレーションノードを使用することで、複雑な物理シミュレーションをより直感的に作成できるようになりました。これにより、流体、布、煙などの効果をより簡単に実現できます。
シミュレーションノードの詳細な使い方については、Blender公式マニュアルを参照してください:
Blender 3.6 LTSでは、パフォーマンスの向上にも重点が置かれています。特に注目すべきは、FBXファイルの入出力速度が大幅に改善されたことです。
FBX関連の主な改善点:
これらの改善により、特に大規模なプロジェクトや複雑なモデルを扱う際のワークフローが大幅に効率化されます。
その他のパフォーマンス改善点:
これらの改善により、Blenderの使用感が全体的にスムーズになり、特に大規模プロジェクトでの作業効率が向上します。
パフォーマンス改善の詳細については、Blender開発者ブログを参照してください:
Blender 3.6 LTSは、長期サポート(LTS)版として提供されます。これは、2025年6月までの約2年間、重要な修正とセキュリティアップデートが継続的に提供されることを意味します。
LTSバージョンの利点:
LTSバージョンは、特に長期的なプロジェクトや、安定性を重視する企業ユーザーにとって理想的な選択肢となります。
意外な事実として、BlenderのLTSバージョンに対しては、Canonicalが企業向けの専門的なサポートサービスを提供しています。これにより、Blenderを業務で使用する企業は、必要に応じて専門的なサポートを受けることができます。
Blender LTSプログラムの詳細については、以下のリンクを参照してください:
Blender LTSプログラム概要
Blender 3.6 LTSでは、アニメーターにとって嬉しい機能改善と新ツールが追加されています。
主なアニメーション関連の改善点:
これらの改善により、アニメーションワークフローがより効率的になり、特にグリースペンシルを使用したアニメーションの作成が容易になりました。
また、あまり知られていない機能として、Blender 3.6 LTSでは基本的な絵文字サポートが追加されました。これにより、オブジェクト名や注釈にUnicode 15の新しい絵文字31種類を使用できるようになりました。この機能は、チーム作業時のコミュニケーションツールとしても活用できる可能性があります。
アニメーション機能の詳細については、Blenderマニュアルのアニメーションセクションを参照してください:
Blenderマニュアル:アニメーション
Blender 3.6 LTSでは、ユーザーインターフェース(UI)の改善にも注力しています。これらの変更により、特に新規ユーザーにとってBlenderがより直感的に使いやすくなっています。
主なUI改善点:
特筆すべき改善点として、オペレーター確認のカスタマイズが可能になりました。キーマップ設定で特定のショートカットの「確認」プロパティをオフにすることで、操作の確認ダイアログを省略できるようになりました。これは、Twitterで要望の多かった「Xキーでの削除確認」を省略する機能が、柔軟に設定できるようになったことを意味します。
また、ファイルブラウザに新しく「External」メニューが追加され、OSのデフォルトアプリケーションでファイルを開いたり編集したりすることが容易になりました。これにより、Blender内での作業とOS標準のアプリケーションとの連携がスムーズになります。
UIの改善点の詳細については、Blender開発者ブログを参照してください:
Blender 3.6 LTSは、新機能の追加、パフォーマンスの向上、そして使いやすさの改善を通じて、3Dクリエイターにとってより強力で効率的なツールとなりました。長期サポートによる安定性と、継続的な改善が約束されているこのバージョンは、個人ユーザーから企業ユーザーまで、幅広いニーズに応える優れた選択肢となっています。
ほしいけど高い!ときに使えるワザ。
DMMブックスの初回利用特典をうまく使うと、2,550円引きで高額なBlender解説書が買えます。
手順は以下の通り。
まず、DMMブックスでクーポンを「獲得」
※DMMブックスのアカウントを作っておく必要あり
これで、90%オフ(最大2,000円引き)
次に、DMMプレミアムという動画サブスクの無料お試しをして、550ポイント(550円相当)をゲット。
Blender本をポイントを使って購入すると、2,550円引きになります。(2,550円以下の本はタダになります)
クーポンの場所がわからん、というあなたは以下の記事をご参考に。