Blenderでライトが反映されない問題の多くは、ライトの設定ミスに起因します。まず、シーン内のライトオブジェクトを選択し、プロパティパネルの「オブジェクトデータプロパティ」タブを確認しましょう。ここで、ライトの強度(Power)が適切に設定されているか確認します。初期値の1000ワットでは弱すぎる場合が多いので、10000ワット以上に増やしてみてください。
また、ライトの種類も重要です。ポイントライト、スポットライト、エリアライト、サンライトなど、それぞれ特性が異なります。シーンの雰囲気に合わせて適切なライトを選択しましょう。
ライトが正しく設定されているにもかかわらず反映されない場合、オブジェクトのマテリアル設定を確認する必要があります。特に、メタリック値や粗さ(Roughness)の設定が極端な場合、ライトの反射が不自然になることがあります。
また、ノードエディタを使用している場合は、ライト情報が正しくシェーダーノードに伝わっているか確認しましょう。「Principled BSDF」ノードの接続が正しいか、特に確認が必要です。
レンダリングエンジンの選択も、ライトの反映に大きく影響します。Blenderには主にEeveeとCyclesの2つのレンダリングエンジンがあります。Eeveeはリアルタイムレンダリングに適していますが、光の反射や屈折の計算が簡略化されているため、ライトが期待通りに反映されないことがあります。
一方、Cyclesはパストレーシングを使用するため、より物理的に正確なライティング結果が得られます。ただし、レンダリング時間が長くなる傾向があります。プロジェクトの要件に応じて適切なエンジンを選択しましょう。
Blender公式ドキュメント:Eeveeレンダリングエンジンの詳細説明
ライトプローブは、Eeveeレンダリングエンジンでグローバルイルミネーションを近似するための強力なツールです。特に、リフレクションキューブやアイアンスフィアを使用することで、より自然な光の反射や環境光を実現できます。
ライトプローブの配置は、シーン内の重要な位置に戦略的に行うことが重要です。例えば、キャラクターの周りや、反射が重要な物体の近くにプローブを配置することで、ライティングの質が大幅に向上します。
シーン全体の雰囲気を調整するには、ワールド設定を活用しましょう。ワールド設定では、環境光の色や強度を調整できます。特に、HDRIテクスチャを使用することで、より自然で豊かな環境光を実現できます。
HDRIテクスチャは、360度の環境情報を含む高ダイナミックレンジ画像です。これを使用することで、室内シーンでは窓からの自然光、屋外シーンでは空や周囲の環境からの光を簡単に再現できます。
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以上の方法を組み合わせることで、Blenderでのライティング問題のほとんどを解決できるはずです。ライティングは3DCGの要であり、適切な設定と工夫により、作品の質を大きく向上させることができます。実践を重ねながら、自分のスタイルに合ったライティング技術を磨いていきましょう。
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