Blenderを使用して動画を制作する基本的なワークフローは、モデリング、テクスチャリング、リギング、アニメーション、ライティング、レンダリングの順に進みます。初心者の方は、この流れを把握することが重要です。
まず、モデリングでは3Dオブジェクトを作成します。Blenderには様々なモデリングツールが用意されており、基本的な形状から複雑な形状まで作成できます。
次に、テクスチャリングでオブジェクトに色や質感を付けます。Blenderのノードベースのマテリアルシステムを使用すると、リアルな質感を表現できます。
リギングは、キャラクターなどに骨格(アーマチュア)を設定する工程です。これにより、自然な動きをつけやすくなります。
アニメーションでは、キーフレームを設定してオブジェクトに動きを付けます。Blenderのドープシートやグラフエディターを使用すると、細かい動きの調整が可能です。
ライティングは、シーンに光源を配置する作業です。適切なライティングは、作品の雰囲気を大きく左右します。
最後に、レンダリングで最終的な動画を生成します。Blenderには、Cycles、Eeveeなど複数のレンダリングエンジンが用意されています。
Blenderでのモデリングは、3D動画制作の基礎となる重要な工程です。基本的なモデリング技術には、エクストルード(押し出し)、ループカット、ベベル(面取り)などがあります。
エクストルードは、既存の面や辺を押し出して新しい形状を作る技術です。建物や機械部品のモデリングによく使用されます。
ループカットは、オブジェクトの表面に新しい辺を追加する技術です。これにより、モデルの細部を詳細に作り込むことができます。
ベベルは、鋭い角を丸める技術です。現実世界の物体は完全な直角がほとんどないため、ベベルを適切に使用することでよりリアルな表現が可能になります。
また、サブディビジョンサーフェイスモディファイアを使用すると、低ポリゴンモデルを滑らかな高ポリゴンモデルに変換できます。これは、有機的な形状のモデリングに特に有効です。
Blenderでのアニメーション作成には、主にキーフレームアニメーションとリギングを使用したアニメーションの2つの手法があります。
キーフレームアニメーションは、オブジェクトの位置、回転、スケールなどの属性を特定のフレームで設定し、その間を自動的に補間する方法です。Blenderのタイムラインエディターやドープシートを使用して、キーフレームを効率的に管理できます。
リギングを使用したアニメーションは、主にキャラクターアニメーションに用いられます。アーマチュア(骨格)をモデルに適用し、ボーンを動かすことでキャラクターに動きを付けます。Blenderの逆運動学(IK)システムを使用すると、より自然な動きを簡単に作成できます。
また、Blenderには物理シミュレーション機能も搭載されています。布や液体、煙などの自然現象をリアルに表現することができ、アニメーションの質を大幅に向上させることができます。
Blenderには、CyclesとEeveeという2つの主要なレンダリングエンジンがあります。それぞれ特徴が異なるため、制作する動画の目的や要求される品質に応じて選択します。
Cyclesは、パストレーシングを使用した物理ベースのレンダリングエンジンです。非常にリアルな画像を生成できますが、レンダリング時間が長くなる傾向があります。複雑な光の相互作用や反射、屈折を正確に表現したい場合に適しています。
一方、Eeveeはリアルタイムレンダリングエンジンです。Cyclesほど物理的に正確ではありませんが、レンダリング速度が非常に速いのが特徴です。スタイライズされたアニメーションや、リアルタイムのプレビューが必要な場合に適しています。
レンダリング設定では、解像度、フレームレート、サンプル数、デノイジング(ノイズ除去)などの項目を適切に設定することが重要です。特に、サンプル数は画質と処理時間のバランスに大きく影響するため、慎重に調整する必要があります。
また、コンポジティングノードを使用することで、レンダリング後の画像処理も可能です。色調補正、ブルーム効果、被写界深度などの効果を追加することで、より魅力的な映像を作成できます。
Blenderで作成した動画を出力する際は、適切なフォーマットと設定を選択することが重要です。一般的に、MP4形式(H.264コーデック)が広く使用されていますが、用途に応じてAVI、MOV、WebMなども選択できます。
出力設定では、ビットレートや圧縮設定を調整することで、ファイルサイズと画質のバランスを取ることができます。高画質が必要な場合は、ビットレートを高く設定しますが、ファイルサイズも大きくなります。
また、レンダリング時間を短縮するためのテクニックもあります。例えば、GPUレンダリングを活用したり、レンダリングファームを使用したりすることで、処理時間を大幅に削減できます。
さらに、最終的な動画編集やエフェクト追加には、Blenderの動画シーケンスエディター(VSE)を使用できます。これにより、Blender内で完結した動画制作ワークフローを実現できます。
Blenderの公式マニュアルには、レンダリングと出力に関する詳細な情報が記載されています。初心者の方は、こちらを参照することをおすすめします。
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