Blenderは3DCGソフトとして有名ですが、実は高機能な動画編集ツールとしても使用できます。無料で使えるオープンソースソフトウェアでありながら、プロ級の編集が可能な点が大きな特徴です。
3DCG制作と動画編集を同一ソフトで行えるため、3Dモデルや特殊効果を動画に組み込むことが容易になります。また、豊富なアドオンを利用することで、機能を拡張することも可能です。
Blenderの動画編集機能を使い始めるには、まずVideo Editingワークスペースに切り替える必要があります。ここでは、タイムライン、プレビューウィンドウ、ストリップビューなどの基本的なインターフェースが表示されます。
動画ファイルの読み込みは、「Add」メニューから「Movie」を選択するだけです。読み込んだ動画は、ストリップビュー上でドラッグ&ドロップで配置や長さの調整が可能です。
カット編集は動画編集の基本です。Blenderでは、Kキーを押すことで動画をカットできます。カットした部分は、Gキーでドラッグして移動させることができます。
複数の動画を繋ぎ合わせる場合は、ストリップビュー上で動画を並べるだけです。自動的にクロスフェードが適用されますが、これは調整可能です。
Blenderには様々なビデオエフェクトが用意されています。エフェクトの適用は、「Add」メニューから「Effect Strip」を選択し、適用したいエフェクトを選びます。
よく使われるエフェクトには、色調補正、ブラー、クロマキーなどがあります。これらのエフェクトは、プロパティパネルで詳細な調整が可能です。
Blenderでは、動画の音声編集も可能です。音声ファイルの読み込みは動画と同様に「Add」メニューから行います。
音量調整やフェードイン/アウトなどの基本的な編集は、ストリップビュー上で直接行えます。より詳細な音声編集が必要な場合は、外部の音声編集ソフトと連携することをおすすめします。
編集が完了したら、最後にレンダリングを行います。出力設定は「Output Properties」パネルで行います。ここで、解像度、フレームレート、出力形式などを指定します。
レンダリングは「Render」メニューから「Render Animation」を選択するだけです。ただし、高品質な出力には時間がかかるため、PCのスペックに注意が必要です。
Blenderの動画編集機能は非常に強力ですが、初心者にとっては少し敷居が高く感じられるかもしれません。しかし、基本的な操作を覚えれば、驚くほど多彩な編集が可能になります。
例えば、3DCGモデルと実写映像を合成したり、複雑なモーショングラフィックスを作成したりすることも可能です。これは、Blenderが3DCGソフトとしての機能も持っているからこそできる技です。
また、Blenderのコミュニティは非常に活発で、多くのチュートリアルや拡張機能(アドオン)が公開されています。これらを活用することで、さらに高度な編集テクニックを習得することができます。
Blenderの公式マニュアルには、動画編集に関する詳細な情報が記載されています。
興味深いのは、Blenderが映画製作にも使用されているという点です。例えば、「Next Gen」というNetflixのアニメーション映画は、ほぼ全編がBlenderで制作されました。これは、Blenderの能力の高さを示す良い例といえるでしょう。
Blenderの動画編集機能を使いこなすには、確かに学習曲線はありますが、その分だけ創造の可能性も広がります。3DCGと動画編集の融合という、Blenderならではの特徴を活かした作品作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後に、Blenderの動画編集機能の利点と注意点をまとめてみましょう。
利点:
注意点:
これらの特徴を理解した上で、自分の目的や環境に合わせてBlenderの動画編集機能を活用していくことをおすすめします。初心者の方は、まず基本的な操作から始めて、徐々に高度な技術を習得していくのが良いでしょう。Blenderの世界は奥が深く、探求し続ける価値が十分にあります。
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